プリズム 著者 : ソン・ウォンピョン
ニックネーム : Maria 掲示日 : 2023-01-23


本書でめぐった4つの季節・一年を、2日で駆け抜けてしまった。読み進めなければ、誰が誰とつながり、誰が誰にどんな感情を持っているのかを忘れてしまいそうだったから。
物語は夏からはじまり、夏でおわる。やはり夏は暑いぶん、感情がいつもより活発に動く季節なのかもしれない。

恋愛小説と聞いてしばらく読むのを躊躇っていたけれど、人生小説と言ってもいいような本だった。筆者が設定した登場人物たちには、それぞれ少し闇があり、複雑だ。4人の男女がそれぞれ、人生のある時期でつながっていて、それらが少しずつ明らかになっていく。
私は特にホゲとイェジンの関係に心惹かれた。朴訥でうまく表現できなかったホゲがまっすぐに愛を伝える最終話。登場人物たちは、日々の生活の中で積み重なった思い出や苦しみを抱えながら、それぞれがあの人にどう言おうか、何をしたらいいだろうかと悩んでいて、その姿が等身大で妙にリアルだった。

プリズムに入っては抜けていく光のように、始まりと終わりのサイクルは必ずある。恋愛も人生も、読書にも。みんなに愛着が湧いた頃に物語は終わってしまった。彼らは今頃どうしているかな。

表紙 タイトル
ようこそ、ヒュナム洞書店へ ファン・ボルム
離婚を経験した30代のカフェ兼書店経営者の女性とバリスタの20代の青年が、複雑な背景や悩みを抱えた常連さんたちとの交流を通して成長していきます。作家さんのイベントを主催したり、居心地のよい文化的空間が...
こちら、空港医療センター 救急ドクター奮闘記 シン・ホチョル
仁川国際空港に医療センターがあることも初めて知りましたが、旅行者のため、空の安全を守る空港職員のために、懸命働く医師の日常や、仕事に対する信念など、ユーモラスに書かれた一冊でした。海外旅行時には、病気...
29歳、今日から私が家長です。 イ スラ
とても興味深く読ませてもらいました。それぞれ世代の価値観や考え方に共感しました。頑張って成功してもねぇ。。私たちはネトフリでも見て寝よう。 日常生活に重なるところがあり心に残る場面です。 外食した...
パチンコ 上と下 ミン•ジン•リー
「在日」と言われる人たちがどのように日本にやってきたのか、大阪の鶴橋という街がどのように出来上がったのか、小説という形で知ることが出来ました。アメリカで人気図書だということ、ドラマ化もされたという所か...
カクテル、ラブ、ゾンビ チョ・イェウン
完全にタイトルで避けてた作品でした 必ず殺しが入るけど、ぜんぶ愛があります。特に「オーバーラップナイフ、ナイフ」には鳥肌ものでした。悲しくて愛しくて涙が出ました。タイムパラドックスものはもともと好き...


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