ひこうき雲 著者 : キム・エラン
ニックネーム : Maria 掲示日 : 2022-09-19


こちらの書評で気になって、手に取った。ずっしりと重い話が多いのだが、情緒的で、表現が美しく、時折主人公の置かれた悲しい立場から抜け出るような気分になった。私が個人的に衝撃的だったのは、「水中のゴリアテ」と「三十歳」である。前者は、台風で雨が降り続く中、読んだためにその状況と相まって水の世界の怖さと静けさを感じた。後者は、韓国で実際にあったという、大勢の大学生がソウルの一角で従事させられていたマルチ商法を題材にしたものだ。筆者が、事実を知りたいのならニュースを読めば良い。私は個人とそれにまつわる話を書いている、というようなことをあとがきで述べているが、確かにただニュースを聞くよりも、ある特定の個人の話として受け止めた。したがって、客観的にというよりもっと自分に近い知り合いの話のように読めた。貴重な20代の時間を、騙され、合宿の中で飢えながら売りたくもないものを売らざるをえなかった人たちの苦しみは、いかほどだろう。心が苦しくなった。精神的に安定している時に読むことをお勧めする。

表紙 タイトル
こちら、空港医療センター 救急ドクター奮闘記 シン・ホチョル
仁川国際空港に医療センターがあることも初めて知りましたが、旅行者のため、空の安全を守る空港職員のために、懸命働く医師の日常や、仕事に対する信念など、ユーモラスに書かれた一冊でした。海外旅行時には、病気...
29歳、今日から私が家長です。 イ スラ
とても興味深く読ませてもらいました。それぞれ世代の価値観や考え方に共感しました。頑張って成功してもねぇ。。私たちはネトフリでも見て寝よう。 日常生活に重なるところがあり心に残る場面です。 外食した...
パチンコ 上と下 ミン•ジン•リー
「在日」と言われる人たちがどのように日本にやってきたのか、大阪の鶴橋という街がどのように出来上がったのか、小説という形で知ることが出来ました。アメリカで人気図書だということ、ドラマ化もされたという所か...
カクテル、ラブ、ゾンビ チョ・イェウン
完全にタイトルで避けてた作品でした 必ず殺しが入るけど、ぜんぶ愛があります。特に「オーバーラップナイフ、ナイフ」には鳥肌ものでした。悲しくて愛しくて涙が出ました。タイムパラドックスものはもともと好き...
引き出しに夕方をしまっておいた ハン・ガン
この詩集は2013年に韓国で出版され、日本では2022年に出版されました。ハン・ガンさんが若い頃に書いた詩など作られた時期が異なる作品が収録されており、時間の流れも楽しめます。「回復」という大きなテー...


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