【開催日時】2024年8月24日(土)14:00~17:00
【内容紹介】韓国語は、日本語と文法が大変似ていて漢字由来の言葉も多いことから、一読して内容を把握しやすいものです。しかしながら、いざ日本語に翻訳しようとすると、よく出てくるけれども訳しにくい表現や、類似する語の微妙なニュアンスや意味範囲の違いなど、さまざまな要因により、不自然な訳文になってしまうことがしばしばあります。
今回のセミナーでは、過去の翻訳実務検定TQEにおいてミスの多かったポイント、すなわち多くの方が間違えやすいポイントをまとめ、説明を加えていきます。TQE対策はもちろんのこと、翻訳者として活躍するためのスキルアップにもつながるセミナーです。
受講者の方には、TQEの過去問から事前課題を出題し、提出していただきます。その中から問題点を含む箇所を提示しますので、皆さんからは、感想や気づいた点などを述べていただこうと思っております。他の方の訳文を読むことで、ご自身の訳の問題点に気づくことができ、また、新たな訳のアイデアを得ることができるのではないかと思います。
【講師紹介】吉井 成輔(よしい だいすけ)
成城大学文芸学部文化史学科卒業。中高生の頃、深夜ラジオを聞くのが好きで、雑音交じりに聞こえる他の地方の放送に交じって、ひときわクリアな音で聞こえてくる韓国語の放送があるのを知り、「何を話しているのか分かりたい!」と思ったのがきっかけで韓国語の学習を始め、大学卒業後の1996~97年に韓国高麗大学校に語学留学。2006年より知人の紹介で韓国語の翻訳業務を始め、現在はフリーランスの翻訳者として、産業翻訳なら何でもこなすつもりで業務に励んでいる。TQEの採点は2009年の第51回より担当。海外での日本語教師の経験もあり、TQEの解説では、エラー箇所に対して、なぜそれがいけないのか文法事項の説明を加え、しっかりと根拠に基づいた解説をすることを心がけている。