劇団青年座第252回公演
『黄色い封筒』
作=イ・ヤング(李羊九)
翻訳・ドラマトゥルク=石川樹里
演出=須藤黄英
 
美術=伊藤雅子
照明=中川隆一
音響=長野朋美
衣裳=竹原典子
舞台監督=西村珠生
製作=森正敏、水下真梨亜
宣伝美術=奥秋圭
出演
ビョンノ=久留飛雄己
ジホ=小豆畑雅一
アジン=世奈
ヨンヒ=小林さやか
ガンホ=賀久泰嗣
スビン=酒井美来
イ・ゴ=綱島郷太郎
 
後援:駐日韓国大使館 韓国文化院、日韓演劇交流センター
 
【開催趣旨】
「海外現代戯曲シリーズ」として今回初めて韓国戯曲の上演に取り組む。
作者のイ・ヤング(李羊九)氏は1975年生まれの劇作家で、2008年に水没した故郷の集落を舞台にした『ビョンバン』が新春文芸に当選し劇作家として活動を始める。米軍基地の町で働く売春女性たちを描いた『七軒峠』(ソウル演劇祭優秀作品賞、2013年韓国演劇ベスト7選定)、高校生たちの不安な心理を描いた『廊下で』(2014年評論家協会が選ぶベスト3選定)で、社会や歴史の中の弱者に焦点をあてた劇作で高い評価を得た。今回2009年に実際に起きた労働争議をモチーフに描いた『黄色い封筒』(レッドアワー受賞、2015年韓国演劇ベスト7選定)を通して過労死、やりがい搾取、非正規雇用、パワハラなどのニュースが溢れる日本の観客に、生きる意味を問いかける。
本作品は2019年韓国現代戯曲ドラマリーディングⅨで翻訳・ドラマリーディングされ、今回青年座が本邦初演で上演する。
 
【STORY】
2014 年春、
京畿道安山市檀園区、エスエム器械の労働組合事務所。
組合員のビョンノやジホたちは、会社が推し進める整理解雇に反対し60日間のストライキを行った。しかしストは会社が雇った暴力団に鎮圧され、50億ウォンもの損害賠償請求をされてしまう。ビョンノとジホは多額の賠償金を負うことになり、ストに参加しなかった元組合員のガンホとも溝ができてしまった。
一方、組合の元役員ミンソンは3年前のストで不当解雇されたが、家族のために会社側の条件をのんで復職を果たしていた。
そんな折、ミンソンの息子が乗っているセウォル号が沈没したと知らせが入る…。
 
【BACKGROUND】
2013 年、双竜自動車は社員全体の36%の整理解雇を発表し、これに反対してストライキを起こした組合に損害賠償を請求、裁判所は組合側に47 億ウォンの支払いを命じた。
このニュースに心を痛めた一人の主婦から時事週刊誌に手紙と47,000ウォンが送られてきた。
「私には想像もつかない大金ですが、もし 10 万人の市民が 47,000 ウォンずつ寄付をすれば、労働者たちの苦労を少しでも肩代りできるのではないでしょうか。」
かつては月給袋であり、いまは解雇通知が入れられる茶封筒にセウォル号事件のシンボル黄色いリボンを重ね合わせ、「黄色い封筒プロジェクト」が始まった。
この『黄色い封筒』は過酷な労働者の現状を広く知らせることを目的に、市民団体ソンチャッコ(損害賠償仮差押えをストップさせるために手を取りあう会)が、劇作家イ・ヤングに依頼して執筆された戯曲である。
 
■公演期間 2023年7月5日(水)~10日(月)
	
		
			| 7月 | 5日 | 6日 | 7日 | 8日 | 9日 | 10日 | 
		
			| 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 月 | 
		
			| 14:00 |  | ● | ◇ | ◇ | ☆ | ● | 
		
			| 19:00 | ● | ● |  | ◆ |  |  | 
	
※受付開始は開演の45分前、開場は開演の30分前
【鑑賞サポート】舞台ナビLAMP
◇日本語音声ガイド(要予約)
ガイドナレーター:藤井佳代子
◆字幕タブレット(要予約)
字幕作成:臼田菜南、黒崎照、京極理恵
字幕オペレーション:臼田菜南
☆7月9日(日)終演後、アフタートーク開催
【登壇者】
イ・ヤング(李羊九)、石川樹里、須藤黄英、ユン・ジソン[市民団体ソンチャッコ活動家]
 
■会場
吉祥寺シアター
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-33-22
TEL0422-22-0911
JR中央線・京王井の頭線[吉祥寺駅]北口より徒歩5分
 
■入場料(全席指定・税込)
一般前売=5,000円(当日5,500円)
夜公演割引[7/5・6・8]=4,200円(当日4,700円)
U30(30歳以下)=3,000円※
U18(18歳以下)=1,800円※
グループ割引=16,000円(同一日4名)※
※青年座のみ取り扱い
U30とU18は当日受付精算のみ(身分証提示)
 
■チケット発売日 5月9日(火)
 
■チケットの取り扱い
WEB 
https://p-ticket.jp/seinenza
TEL0120-291-481(チケット専用11時~18時、土日祝日除く)
チケットぴあ・Peatixでもお取り扱いがございます。
 
■お問い合わせ
劇団青年座
〒151-0063東京都渋谷区富ヶ谷1-53-12
TEL03-5478-8571 FAX03-3465-0335