『フィフティ・ピープル』 著者 : チョン・セラン著
ニックネーム : 仙台あんこ 掲示日 : 2021-11-06


病院を取り巻く、50人(超)もの人が出てくる物語です。
が、50人(超)の人々の輪郭がくっきりと浮かび上がります。
きっちりと面白さの枠にはまります。そして、伏線回収し、きれいに収束します。

老若男女、上下左右。こんがらがりそうでこんがらがらない。著者のうまさ、ストーリーの巧みさにやられます。
登場人物全員と知り合いになった気にさせられ、最後にはもう全員親戚だと錯覚します。
病院を中心に全員が複雑に絡み合い、こっちはこうか!!あっちはこうか!!と繋がっていきます。

私たちの現実だって、普通に面白いことが詰まっているのだなぁ、と電車の前に座っている人の見えない人生を勝手に想像します。

韓国文学を読んでいくうちに、チョン・セランさんの本に間違いはない。
斎藤真理子さんの訳書に間違いはない。と思っています。
この二人が出会っているのです。そりゃ面白いですよ。

表紙 タイトル
『フィフティ・ピープル』 チョン・セラン著 self
病院を取り巻く、50人(超)もの人が出てくる物語です。 が、50人(超)の人々の輪郭がくっきりと浮かび上がります。 きっちりと面白さの枠にはまります。そして、伏線回収し、きれいに収束します。 ...
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