講演会シリーズ2014「韓日交流史」第10回の朴一さん
韓国文化院では、毎年ご好評いただいている講演会シリーズを今年も1月からお届けしております。今年は「韓日交流史」をメインテーマに、古代から近現代まで様々な視点や時代を取り上げて、全11回にわたって韓国文化院ハンマダンホールを舞台にそれぞれの分野のエキスパートに語っていただいております。
この講演会シリーズの第10回目は、マスコミでも日韓関係についての辛口コメンテイターとして活躍されている大阪市立大学教授、朴一(ぱく・いる)さんをお迎えいたして「日韓関係の 100年の在日コリアンのあゆみ」と題して、10月15日(水)にハンマダンホールにて開催されました。
韓半島にルーツをもつ在日コリアンが、さまざまな事情で祖国の地を離れ、日本に渡ってきてからほぼ 100年が経過しました。祖国の植民地化、解放、戦争、分断、日本への定住化と、この1世紀の間に、在日コリアンを取り巻く政治・経済・生活環境も大きく変化しました。在日社会の担い手も、一・二世から三・四世へと世代交替を迎えています。
朴一さんは、日韓関係の 100年のあゆみの中で象徴的と思われる韓半島からの強制連行論議、阪神教育闘争、国籍条項撤廃運動、指紋押捺運動などいくつかの事件や出来事に光をあてて、在日コリアンのあゆみを振り替えるとともに、ロッテの辛格浩会長、ソフトバンクの孫正義社長など経済界や、立原正秋、金城一紀、伊集院静など文学界でも在日同胞が日韓両国に果たした役割について講義されました。
朴一さんの祖父の来日から、父のことといった自分の家族がどのように在日コリアンとして過ごし、何を考えてきたのかが経験とともに語られ、聴衆の多くの方々も同じ社会にいながら、あまりにも在日コリアンに無関心であるかという反応が多く見受けられました。
朴一さん「これからは、人と人との交流、長期に亘るたゆまぬ民際交流が何より大事である。」といったことで締めくくられました。
次回、11月19日(水)の第11回でこの日韓交流史2014講演会シリーズも最後となります。次回の講演会もご期待下さい。最終回の応募を11月10日まで受付けていますので、どうぞたくさんの方々からのご応募をお待ちしています!
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