インドネシアの少数民族、チアチア族がハングルを使用する様子を紹介
ハングルの日記念特別講演「ハングルの世界」が開催されました!
10月9日の「ハングルの日」を記念して、韓国文化院と韓国国際交流財団の主催、駐日韓国文化院世宗学堂共催によるハングルの日記念特別講演「ハングルの世界」を10月20日に開催しました。
講師としてお迎えしたのは、日本はもちろん韓国でも言語学者として著名で、今年5月に『ハングルの誕生-音(おん)から文字を創る』(平凡社新書)を公刊され、今年の第22回アジア・太平洋賞(主催:毎日新聞社、社団法人アジア調査会)大賞を受賞された前東京外国語大学大学院教授野間秀樹先生です。
NHKテレビとラジオ、両方のハングル講座にも携わられたり、多くの韓国語教材を執筆されているせいか募集開始後、あっという間に定員に達し、当日はキャンセル待ちの列ができるほど多くの方々で会場はいっぱいになりました。
講演会は、パワーポイントを駆使しながら、時には笑いを誘う野間先生の巧みで熱い語り、会場を見事に惹きつけていました。
内容は、ハングル、つまり「訓民正音」の歴史、当時の社会的雰囲気、言語学的な接近などを通して、いかにハングルが優れているかを検証しました。
また、日本語はもちろん、中国語(漢字)、英語、ベトナム語など他の言語との比較、インドネシアの少数民族、チアチア族がハングルを使用する様子、ハングルのデザイン的な価値など、多岐にわたる例を挙げながら「ハングル」を熱く解説しました。
野間先生は講演中
『訓民正音』とは、文字自らが文字を語る書物である。
崔萬理は『訓民正音』の「用音合字」の優位性を見い出していた
世宗大王が闘ったのは、一千年に及ぶ漢字漢文エクリチュールだった「ハングル」は1つの言語圏の財産に留まらない『訓民正音』とは、ユーラシア東方の極に現れた、エクリチュールの奇跡である
など、新鮮で耳に残るフレーズで熱く語り、野間先生のハングルへ対する思いは、充分会場の皆さんに届いたようです。
最後に、ご来場の皆さんのアンケートの一部を抜粋してご紹介いたします。
ハングルの深さにロマンを感じました
『訓民正音』を個人的に色々と調べたくなりました
韓国語の勉強を中断していましたが、今日の講演で再開する意欲を得られましたハングルは最初から平民にも使える用という視点で考えられたところに感動しました
野間先生のハングルに対する愛を感じました
難しい部分もありましたが、大変新鮮な内容でした
ハングルに対し尊敬の念を持ってこれからも韓国語の勉強を続けていきます
韓国文化院では、今後もこのように皆さんの知的欲求をくすぐるような、また韓国語学習者の皆さんにとって喜んでいただけるような講演会を企画していきたいと思っています。
どうぞご期待ください!
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