この度、駐日韓国文化院では、2001年1月26日、JR新大久保駅で線路に転落した日本人を救助しようとホームから飛び降り、帰らぬ人となった韓国人留学生の故李秀賢(イ・スヒョン)さんをテーマに制作されたドキュメンタリー映画「かけはし」の特別試写会を、本作を製作したミューズの里「かけはし」制作委員会と共同で開催しました。
映画「かけはし」は二章により構成され、第1章「I am a Bridge!」では関係者のインタビューによってイ・スヒョンさんの人生を浮かび上がらせると共に、彼の死後、ご両親と同奨学会が行った留学生支援活動や奨学金を受けた留学生の姿を描いており、第2章「足跡をたどって」では韓日国交正常化から50周年を迎えた2015年に来日した韓国の大学生が、日本の学生との交流や歴史的に韓半島と縁の深い明日香村でのホームステイを通して民間交流しながらイ・スヒョンさんのゆかりの地を訪れる旅を追っています。
映画上映後には、この作品のプロデューサーである中村里美さんと伊藤茂利さんによる舞台挨拶が行われ、この作品を制作することになった動機や契機、撮影時のエピソードなどが紹介され、中村里美さんは「この映画が人と人との心をつなぐ『かけはし』となり、韓日両国間の友好関係が促進されれば嬉しいです。」と話されました。
この度の試写会が、故イ・スヒョンさんが韓国と日本の多くの人々の心に残した「韓国と日本のかけはしになりたい」という遺志を確認し、あらゆる分野における韓日両国の更なる交流の促進と両国の友好と親善を深める契機になりますことを願っております。
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