2018年 韓国映画企画上映会
1950~60年代に製作された名作韓国映画特集①
誤発弾(観覧募集)
上映作:誤発弾(原題 : 오발탄)
□ 日時 : 2018年4月10日(火)15:00~(開場14:30)、②19:00~(開場18:30)
□ 会場 : 韓国文化院ハンマダンホール (東京都新宿区四谷4-4-10 TEL 03-3357-5970)
□ 監督 : ユ・ヒョンモク
□ 出演 : キム・ジンギュ、チェ・ムリョン ほか
□ 製作年(上映時間): 1961年(107分)
□ 内容
金銭問題や変動する社会の混乱に苦悩する公認会計士の人生を描く。公認会計士のチョルホは、精神を病んだ母、妊娠した栄養失調の妻、トラブルばかり起こす弟、アメリカ人兵士相手に売春する妹、失業する退役軍人の弟ヨンホ、学業を放棄して新聞売りをする末弟のミンホなど、家族を支えなければならないという重荷を背負いながら生活をする。そんな中、弟のヨンホが銀行強盗を犯し・・・。(日本語字幕)
【作品メモ】
▸1959年、雑誌「現代文学」に発表されたイ・ボムソンの小説が原作で、戦後の韓国社会の不条理な現実
に対する批判的な視点により描かれた。
▸1961年4月に初公開され、その後7月に再公開されたが、同年の5・16軍事政変により上映禁止処分を受
ける。本格的に観客から支持を受けたのは1963年の第3次の公開時であった。
▸ユ・ヒョンモク監督を筆頭に、照明、カメラなど当時の映画界の重鎮が製作に携わり、作品の意図に賛同
した全スタッフと出演者が無報酬で製作に参加した。
▸数々の媒体や映画機関などから歴代韓国映画のベスト作品として選定されている。
光復(解放)30周年 韓国映画観賞会選定作品(1975年)。韓国映画振興公社「光復40年ベスト10」1位
(1984年)。朝鮮日報「大韓民国50年映画・映画人50選」1位(1998年)。月刊「スクリーン」創刊15
周年記念「韓国映画ベスト20」1位(1999年)。KBSテレビ「20世紀韓国トップ映画」1位(1999
年)。他にも韓国映像資料院「韓国映画100選」などベスト映画として多数選定されている。
【監督プロフィール】
ユ・ヒョンモク監督(1925~2009年)

1925年黄海道に生まれ、東国大学校国語国文学科を卒業。在学当時から映画芸術研究会を組織し、映画制作と探究に邁進。その後、脚本、助監督などを経て、1956年<交叉路>で監督デビュー。以降、<流転の哀愁>(1956)、<雲は流れても>(1959)などを監督して注目を集め、1961年に<誤発弾>を監督して大きな注目を浴びる。この作品以降も<金薬局の娘たち>(1963)、<余剰人間>(1964)、<殉教者>(1965)、<カインの末裔>(1968)など文学作品の原作を土台にした作品をはじめ、<特急結婚作戦>(1966)、<恐妻家三代>(1967)などコメディ作品も多数監督する。1970年代には制作者としても活躍し、<ロボット・テコンV>(1976)を皮切りに四本のシリーズの人気アニメを製作した。1976年から東国大学演劇映画科で教授として活動し、『韓国映画発達史』、『世界中の映画監督論』、『映画人生』など、映画に関する多数の著述を残した。2005年には、日本の東京国立近代美術館フィルムセンターにおいて「日韓友情年2005 韓国リアリズム映画の開拓者 兪賢穆(ユ・ヒョンモク)監督特集」が開催され、12作品が上映された。
□ 主催 : 駐日韓国大使館 韓国文化院
□ 協力 : 韓国観光公社、韓国コンテンツ振興院
【観覧要領】
- この度の「1950~60年代に製作された名作韓国映画特集」は、昼の部(15時開始)、夜の部(19時
開始)ともに事前のお申し込みは不要で、当日先着300名まで観覧が可能です。(全席自由席)
- 受付・開場はそれぞれ上映開始30分前(昼の部 14:30、夜の部 18:30)からとなりますので開場時間
に合わせてご来場ください。整理券などの配布は予定しておりませんので、あらかじめご了承ください。
(満席の際にはご入場をお断りする場合があります。)