● 日本で最も普及されている韓国の伝統楽器だけあって、既に日本では関西での
広がりを見せており、東京でもいくつかの場所でチャング講座を開設しています。ですから、 当院の講座を通してチャングにご興味を持っていただいた後も、日本国内で続けて学べるというメリットもあり、「チャング短期集中講座」を企画いたしました。
● 講師として来日された南基文先生は、 重要無形文化財第 3号「男寺黨ノリ」を伝授、 現在は国立国楽院民俗団の指導委員で、この分野では大家とも言える著名な方です。
数多く来日されていますが、その殆どが関西か九州で、東京は実に21年ぶり。そのせいか、講座にお申し込みいただいた方は、対象が初心者向けであるにもかかわらず、数年のキャリアのある方が 3割近くいらっしゃいました。
● 内容は、楽器を叩く姿勢から始まり、最初の時間から様々な「カラッ(リズム)」を学びました。講師としては、限られた時間内にできるだけ多くのものを伝えたいとのことで、やや早めの進度でレッスンは展開されました。チャング経験者の多かったあるクラスは、「韓国なら1週間に2回の
レッスンで1年はかかる」という教材1冊(約7ページ分)を計8時間でこなし、講師も「世界のみならず、チャング史上最も早い進度」と語るほどでした。一部からはもっと丁寧に教えてほしかったという声も聞かれましたが、 それでも多くの方々が必死についていこうという姿勢をもっていただき、 講師もその意欲と情熱、上達振りに驚いていました。
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