「法古創新 ~ 韓国の色と線 ~」展国立民俗博物館企画「韓国の伝統・現代民画展」
この度、韓国文化院では2012年(壬辰年)新年を迎え、韓国国立民俗博物館の協力で『法古創新-韓国の色と線』展を開催する運びとなりました。
「法古創新」とは、「昔の物を手本として、新しい物を創造する。昔の物に土台を置き、それを変化させることを知り新しい物を作っていくのだが、根本を失ってはいけない。」という意味の言葉です。
五方色(黄・青・白・赤・黒)を基調とし、伝統的な技法をもとに描かれた伝統民画作品と、現代的に再解釈された現代民画作品などを洗練された展示スタイルでご披露致します。
是非とも多くのご関心をお寄せいただき、皆様お誘い合わせの上、会場までお越し下さい。
○ 日時:
2012.1.13(金)~ 1.25(水)10:00 ~17:00 (最終日は15:00まで)
※オープニング・レセプション:1. 13(金) 18:00~
※入場無料
○ 場所:韓国文化院 ギャラリーMI (1F)
東京都新宿区四谷4-4-10 ☎ 03-3357-5970
アクセス:地下鉄丸ノ内線「四谷三丁目駅」1番出口徒歩3分
○ 主催:駐日韓国大使館 韓国文化院
○ 協力:韓国国立民俗博物館
★展示作品:民画を中心とした屏風、額など約25点
【 展示作品について 】
韓国民画の正形をみせる作品とそこからモチーフを得て自由に具象された新鋭作家たちの作品を通じて韓国民画の現代的な姿をみせ、韓国民画から感じられる作品の色と粋の調和を現代に引き継がれて行く姿を紹介します。
伝統的な十長生図の様子をそのまま表している大型屛風図と伝統的な形式の十長生図を現代的に再解釈した長生図、伝統的な虎鵲図と現代的に再解釈した虎の作品など披露します。
現在、民画を描いている作家の中で最も権威ある宋圭台先生と宋彰洙先生、そして新鋭作家達の遭遇と調和を披露します。

民画とは道教・仏教・儒教・装飾用など身近な素材をテーマに描かれ、人々の生活の中から生まれた民衆による生活画です。「民画」という言葉を最初に使ったのは、日本でも愛されている民衆芸術家「柳宗悦(やなぎ・むねよし)」です。彼は民画を“民衆の中で生まれ、民衆の為に描かれ、民衆によって買い求められる絵画”と定義しました。
韓国の民間博物館の先駆者である趙子庸は“庶民、平民、商民、民衆など社会階層や身分の区別なく図画署画員(職業画家)はもちろん、全ての韓国民族が描いた絵画”と解釈し、古美術研究家の金鎬然は“民族の美意識と情感が表現された民族画”、現代美術を隆盛に導いた一人の李禹煥は“平民、庶民の習慣化された大衆的絵画”とそれぞれ定義しました。
民画のテーマは、道教・仏教・儒教・装飾用など多様である、描かれる素材によってさらに細かく分類ができます。(韓国民族文化大百科より)