「聞き分けのいい人々」
2004年アメリカで実際に起きた事件を、韓国の参鶏湯店に置き換えて描いた衝撃作。
2017年ソウルにて劇団新世界が上演。
“考えないこと”が生む罪。
命令に従った人々の物語。
〈作品紹介〉
本作は、作家キム・スジョンが2004年にアメリカのマクドナルドで実際に起きた「ストリップサーチ事件」をもとに、韓国のサムゲタン店を舞台に創作した作品です。
警察を名乗る人物によるボイスフィッシングにより、未成年のアルバイトが周囲の人々から性的暴行を受けたというこの事件は、権力に服従する人間の矛盾と恐ろしさを浮き彫りにし、社会に大きな衝撃を与えました。
この事件は映画「コンプライアンス」やドキュメンタリー「Don’t Pick Up The Phone」としても映像化されています。
作家キムは本作を通して、「疑わないこと」「自分で考えないこと」が、いかに重大な悲劇を引き起こすのかを、観る者に強く問いかけます。
〈あらすじ〉
蒸し暑い夏の日。伏日(ボンナル)の夕方、店が最も忙しくなる時間帯。
ソウル・江南にあるサムゲタン専門店「名家サムゲタン」に、一本の電話がかかってくる。電話の主は刑事を名乗り、「この店で窃盗事件が発生した」と告げ、店内にいるスタッフたちに捜査への協力を求める。
店員たちは疑いもせず、刑事の指示に従い“犯人探し”を始めるが――。
スタジオ共作所 代表
CHE (チェ・ギュファン)
1978年ソウル生まれ。
韓国の中央大学演劇学科卒業後、俳優として映画・ドラマ中心に活動。
独自の演技方法論を研究するため2020年に来日、日本大学芸術学研究科にて修士学位を取得。演技方法論を模索する団体であるスタジオ共作所を主宰しながら「K-ACTING」を開発している。
[主な出演作品]
韓国の映画「まだ愛していますか?」、「奴が嘲笑う」、「神が送った人」、「ローラーコースター」、「飛べ、ペンギン」、「美人図」とドラマ「ジャスティス2」、「チユンスの開運」、「花火の中へ」、「愛は誰にも止められない」、日本の映画「黄金を抱いて翔へ」、「西成ゴローの四億円(死闘篇)」とドラマ「定年オヤジ改造計画」がある。
スタジオ共作所 韓国的演技シリーズ
「聞き分けのいい人々」
作 キム・スジョン
翻訳 石川樹里
演出 CHE
出演 冨樫清妃 中村英香 信川清順 大月利貴 喜史川大私 齊藤あきら CHE
7/30 19:00
7/31 14:00 / 19:00
8/1 14:00 / 19:00
8/2 13:00 / 17:00
8/3 13:00(売切)
劇場 阿佐ヶ谷アルシェ
料金 前売り3000円 当日3500円
予約はコチラ又は下記メールアドレスまで
https://ticket.corich.jp/apply/382203/004/