「洗濯室」は一昨年、朝鮮日報の新春文芸で当選を果たした戯曲です。韓国軍で実際に起きた「ユン一等兵死亡事件」をモチーフに描いています。
その戯曲をソウル在住の演出家、イム・セリュン氏を迎えて、日本でオーディションで選ばれた俳優とともに作品を上演します。海外初上演となります。
サブテレニアンプロデュース
「洗濯室」
作/ファン・スンウク
演出/イム・セリュン
出演/アフリカン寺越 小森理(THEATRE ATMAN)
四宮章吾 生野和人(ハンザキ) 田村義明(荒馬の旅) 羽生直人 山本啓介
2月8日(木)20時
2月9日(金)20時
2月10日(土)15時/19時
2月11日(祝)15時
2月12日(月)15時
料金 一般3000円 学生2000円
チケット予約・問い合わせ
info@subterranean.jp/080-4205-1050(赤井)
「洗濯室」は韓国軍部隊の洗濯室で繰り広げられる事件を綴った物語として、2014年韓国の軍部隊で実際に起きた「ユン一等兵死亡事件」をモチーフとして作られた作品である。
「秋の晴れた日の朝」の整然とした「洗濯室」という場所は、軍人たちに暗黙的に起こる暴力の空間であり、逆説的な詩空間の概念だ。
上兵イ・デグンが洗濯室の窓から飛び降り自殺する事件が起き、兵士たちは一兵「大きなハンス」の申告が主な理由だという。しかし、大きなハンスは悔しい。イ・デグン上兵は大きなハンスの性器を洗濯室の便所の扉に描いた加害者だったのに、むしろ大きなハンス自身が加害者になってしまったためだ。イ・デグン上兵自殺事件で、カン・ハンス上兵は営倉(軍の刑務所)に行くことになり、大隊長は洗濯室の窓から兵士たちが飛び降りられないように、窓に釘を打つ。
時間が流れ、カン・ハンス上兵は営倉から出てきて、彼は後任たちに大きなハンスを透明人間扱いしろと命令する。誰も大きなハンスに話しかけなくなり、新たに転入してきた二兵キム・キジュンだけが彼と話をする。大きなハンスはひどい自責の念と侮から、どんどん軍隊生活に適応できなくなり…