K-Book Talk Series 8th
対談 チョン・セラン X 津村記久子
パンデミックという厳しい状況の中でも韓国文学を楽しめるイベントが開かれます。K-Book Talk Seriesは、韓国作家と読者の出会いの場となる非対面式対談シリーズです。韓国作家9人 が、世界7カ国(アメリカ、台湾、中国、フランス、ベトナム、日本、カナダ)での作品出版を記念し、オンラインで世界の読者とお会いします。とりわけ、今回紹介する作品は、映画、ドラマ、グラフィックノベルなど様々な文化コンテンツとして生まれ変わり、幅広い観 客層から共感を得ています。
それぞれ異なる魅力を持つ韓国の作家が、海外の作家、トークショー司会者、記者 など、様々な分野のインフルエンサーと対談するK-Book Talk Seriesに皆様をご招待いたします。
8回目の今回のオンライン文学イベントは韓国のチョン・セラン作家と日本の津村記久子作家の対談です。
韓国文化にご興味のある方や世界とつながる文学の世界のご関心のある皆様のご参加をお待ちしております。
○ 開催日時:2021年11月5日(金)午後7時
○ 参加作家:チョン・セラン(韓国)、津村記久子(日本)
○ 司会者:シムワンソン(SF文学評論家)
○ 参加方法:オンラインイベント(韓国文学翻訳院YouTubeチャンネルよりライブ配信、韓日同時通訳)
✦ イベント参加には事前申込が必要です。⇒
https://bit.ly/3pGlKEF
【作家 チョン・セラン】
1984年生まれ。小説家。2010年、ジャンル文学専門月刊誌「ファンタスティック」に短編小説を発表し、創作活動を始めた。いわゆるジャンル文学*から純文学へと領域を広げたチョン·セランは自らを「布と布を繋いだ縫い目を歩く作家」と表現する。中間点から、コミュニケーションの道を切り開き、純文学とジャンル文学の「境界を曖昧にすること」を目指している。このような作家の性格は、小説創作のスタイルにもはっきり表れている。作家は日常でよく出くわすような平凡な人々と、全く起こらないような独特な設定を取り混ぜる。チョン・セランの作品の中では現実とファンタジーの境界線がぼやけている。作家は、身近なところにいそうな優しくて人々の役に立てる人、自分だけでなく周りの人たちにも気遣いができる、そんな人たちの特別でない特別さをとらえて作品に盛り込む。主要作品として『フィフティ・ピープル』『屋上で会いましょう』『声を上げます』『地球でハナだけ』『保健室のアン・ウニョン先生』『視線から』などがある。2013年にはチャンビ長編小説賞、2017年には韓国日報文学賞を受賞した。
⋆ジャンル文学:SF、ファンタジー、ホラー、推理小説など特定ジャンルに当てはまる素材、テーマ、様式などを持つ文学。
【作家 津村記久子】
1978年、大阪市生まれ。2005年「マンイーター」(単行本化にあたり『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で太宰治賞を受賞し、小説家デビュー。08年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、09年「ポトスライムの舟」で芥川賞、11年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、13年「給水塔と亀」で川端康成文学賞、16年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、17年『浮遊霊ブラジル』で紫式部文学賞、19年『ディス・イズ・ザ・デイ』でサッカー本大賞、20年「給水塔と亀」でPEN/ロバート・J・ダウ新人作家短編小説賞を受賞。他の著書に『アレグリアとは仕事はできない』『カソウスキの行方』『八番筋カウンシル』『まともな家の子供はいない』『エヴリシング・フロウズ』『ディス・イズ・ザ・デイ』『つまらない住宅地のすべての家』などがある。