2017年度NPO日本ガルテン協会主催講座
3月の 講 座「人と庭物語り会」のご案内
「韓国の「やきもの」を訪ねて40年」
講師:上野善弘(唐辛子の会)
日時:2017年3月9日(木)18:30-20:30
会場:東京ボランティアセンター 飯田橋ラムラ・セントラルプラザ10階
参加費:1回2千円(一般3千円) (茶菓子付)
昭和49年(1974)から、朝鮮半島の陶磁器が好きな古陶磁研究家、陶芸家、茶道教授、コレクターなどの同好の士と「唐辛子の会」というクループを作って韓国を旅している上野善弘氏。
新羅土器、高麗青磁、粉青沙器(三島)、朝鮮(李朝)白磁、高麗茶碗などの古窯址で破片を掘り、田舎の骨董屋で古美術を漁り、山の中の仏蹟や史蹟、美術館・博物館を訪ね、また、韓国各地の名菜を食べ歩くという、気ままな旅を続けている。旅から帰ると、B5判、50~60頁の『韓国の旅から』という旅行記を制作し、お世話になった方々への報告書としている。『韓国の旅から』は、昨年(2016年)で31号を数えている。
●講師紹介 上野善弘
昭和34年(1959)から37年間、出版社の主婦の友社で文芸書、美術書、実用書の編集に携わり、編集総務の仕事として著作権、不当景品類及び不当表示防止法(景表法)、人権問題等の業務を担当するとともに、日本雑誌協会の編集委員会などの委員を務める。現在、(公社)著作権情報センター、日本書籍出版協会、ユニ著作権センターの著作権相談室で著作権の相談にあたるとともに、著作権セミナーの講師を務めている。
著作に、共著『デザイナーのための著作権ガイド』(パイインターナショナル)、『韓国骨董入門』(村山武氏共著淡交社)、「読んで旅する世界の歴史と文化『韓国』金両基編新潮社)、「ユネスコ世界遺産「韓国のユネスコ世界遺産」」(講談社)日本陶磁協会『陶説』、韓国文化院監修「韓国文化」等がある。
第1部 「楽しく庭を眺める」
今月テーマは「旧古河庭園」です。
講師:原田榮進会長
日本では、近代に入り、日本文化に西洋文化を取り入れようとしました。
英国人のジョサイア・コンドル(1852~1920)は日本文化を深く理解し、日本庭園を海外にも紹介した本はヨーロッパでも大きな関心を呼びました。
旧古河庭園の洋館と洋風庭園の設計者は、このコンドルです。そこで、洋館は、西洋の完全なシンメトリーではなく、日本風に工夫が凝らしてあり、斜面にはバラなどを配した洋風庭園が作られ、その下には森をイメージした境を隔てて、京都の庭師、植治こと小川治兵衛(1860~1933)の手による日本庭園との融合が図られています。植治は、山県有朋の無鄰菴、平安神宮神苑をはじめ、東山・南禅寺界隈に新たに形成された別荘地で対龍山荘、野村碧雲荘といった財界人などの庭園を作庭し、近代日本庭園の先駆者とされる庭師です。
今回は、前回の本多静六先生によるパークに思想に基づいた日比谷公園に続き、西洋との融合を見られる旧古河庭園を、さらに、4月は山県有朋の椿山荘庭園近代の日本庭園への西洋化の受容とに恩庭園の終焉をテーマにお話し頂く予定です。
(準備の都合上、恐れ入りますが、事前にご連絡をくださるよう、お願い致します。)
FAX・03-3377-9810
NPO日本ガルテン協会:講座担当宛
電話;03‐3377-1477