東アジアのヤスクニズム展オープニングイベント
李愛珠の<戦争の掃き清めクッ>
7月25日(土)オープニング16時より
・李愛珠の<戦争を掃き清めクッ> 21分
・ヤスクニの詩朗読:東京演劇アンサンブルほか(構成・演出 李英哲)
李愛珠の<戦争を掃き清めクッ>は鎮魂クッのひとつの形態であり、三場のクッからなる。
第一場 鎮魂クッをとおして、太平洋戦争で苦しんだアジアと日本の人民たちの苦痛と無惨を洗い清める。また日本軍国主義によって強制連行され、銃弾の餌食になった成仏できぬ無念の魂を慰撫し鎮める。
第二場 ヤスクニの闇に潜む軍国主義の兇悪姦邪な戦争計画や東アジアに満ちる米・日・韓・中・露が妄想たくましくする戦争の気運を、<太平舞“四方叩き”>で、さっぱりと掃きだしてしまう。
第三場 ヤスクニの闇に囚われ、今もなお天皇の兵士として服務する救われぬ魂を解放し、かれら自ら此岸を離れ、彼岸へと未練なく渡らせる“道拓きクッ(キル・クッ)” を行なう。
(全体21 分) text by 洪成潭(翻訳 古川美佳/徐勝)
■李愛珠 紹介 ソウル大学校名誉教授、僧舞(スンム)人間文化財李愛珠の踊りは、韓国の伝統舞踊に端を発する。1984 年には朝鮮古来の舞踊を今日の舞踊へと発展させる作業をするために、“チュムペ・シン(舞踊集団・神)” を創団して<ナヌム・クッ(分かちあいクッ)>・<トラジ(キキョウ)の花>の公演を行なった。
1987 年6月民主化抗争*3 の際、李愛珠は<パラム・マジ(風っ曝し)>を公演し、民主化と人間化への意志を踊りで世に問った。また病み疲れた俗世の痛苦と絶望からの解放を願う独舞<パラム・マジ>は、演友(ヨヌ)小劇場で公演されてから、全国さまざまな集会で公演されるようになった。
李愛珠は1996年12月、重要無形文化財第27 号僧舞で人間文化財に指定された。またアジア、アメリカ、ヨーロッパ等30余の国々で数百回もの公演を行ない、韓国の伝統舞踊を世界に知らしめた。特に、2007 年には、“李韓烈(イ・ハンヨル)烈士20周忌追慕式”で“相生平和の舞” を披露した。この舞台で彼女は、民主化闘争で犠牲になった烈士の精神を讃え、痛苦に満ちた歴史を平和の未来へと昇華させるメッセージを発した。2003 年にはマンヘ(卍海)大賞を受賞した。
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東アジアのYASUKUNISM展
2015. 7/25(土)~ 8/2(日)
平日13 ~19 時、土日12 ~19 時 会期中無休
■会場: ブレヒトの芝居小屋・東京演劇アンサンブル(東京・武蔵関)
■問合せ:damten518@gmail.com TEL:080-3731-1075
www.facebook.com/damten518