「東遊伝」の著者ブログがスタートしました。
http://ameblo.jp/toyuden/
アマゾンのカスタマー・レビューをご紹介します。(引用許諾済)
日本発、いや東アジア発の本格的ファンタジー小説だと思いました。
現代の現世、神々の国、そして古代の前世の三つの世界を行き来すること自体、スケールが大きいのですが、それに加えて、誘拐にあったり、国と国の交流等で、古代ケルトの村から古代モンゴル、高句麗、倭国へと地球規模で旅するという物語の距離的スケールも大きく、毎日、旅する気分(時空も)で読み進みました。
歴史の知識がないと読みづらいのではないかと思っていましたが、全くそんなことはありませんでした。巻末の登場人物の一覧表が役に立ちました。また家族との悲しい別れがあったり、恐ろしい事件もあるのですが、概して愉快な場面が多く、特に神々の国の描写がとても面白く、通して楽しく読むことが出来ました。たびたび出てくる舞楽や祭りの描写があるたびに、どんな音楽なのだろうと想像したりしました。鷹王と恋人のハナ一行が北九州の海を進む時の古墳が見える風景や筑紫の国の都の美しい風景などは、実際に映像で見てみたいとも思いました。
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音楽雑誌「包(パオ)」の初代編集長たる堀田はりいの小説は、副題「鷹王と八百万の神々」のごとく、芸術に対する芸能のありよう、その何とも生き生きと騒がしいさまが際立つ。ごくごく単純化するなら、モンゴルの青年がやってきて力士として活躍、そしてその経緯のなかで遭遇する過去と現在の神話・幻想の世界、ということになるだろうが、そこでは音・音楽の世界が全篇に満ちている。
(『intoxicate』2012年2月号。小沼純一:音楽・文芸批評家/早稲田大学教授)
「東遊伝~鷹王と八百万の神々」案内サイト
http://www.oct-net.ne.jp/~tambouri/toyuden.htm