アボジ  著者 : キムジョンヒョン
ニックネーム : らっちゃん 掲示日 : 2022-05-29


末期がんの宣告を受けたが、家族に打ち明けることがなかなかできない父。家族への愛を言葉ではなかなか上手に表現できない父と、父を理解できない妻と娘。それは、日本の家族にもあてはまる風景で、切なさが伝わってきます。澤明監督の「生きる」を思い出したりしました。自分の余命を知ったとき、それまでの人生をどう振り返り、今後どう生きるかを考えるには、本当に強さが必要です。その時、家族が寄り添えればどんなにいいでしょう。つかこうへいさんが日本語訳の監修をしています。父親(アボジ)に深く共感したのだと思います。

表紙 タイトル
プリズム ソン・ウォンピョン
ソン・ウォンピョン作家の恋愛小説です。偶然であり必然的な出会いから愛が季節と共に静かに進行します。主人公は4人。こんな時代だからこそ恋をすることは人間を成長させる大事なことだと感じました。いくつも繰り...
差別はたいてい悪意のない人がする 見えない排除に気づくための10章 キム・ジヘ
これは韓国で16万部のベストセラーになったという本。「ほとんどの人が差別をしたくないと思っているからこそ、気づかれない差別が多く存在している」という紹介に惹かれて手に取りました。著者はマイノリティ、人...
千個の青 チョン・ソンラン
韓国科学文学賞受賞作。安楽死間近の競争馬と千個の言葉を知っている廃棄直前のロボット。そこに関わる感情表現が不器用な人々の感動的な物語。読み進めて行くうちに完全に物語に入り込んでしまい自分まで何とかして...
僕の狂ったフェミ彼女 ミン・ジヒョン
タイトルや表紙のインパクトが強すぎて敬遠するかもしれない。躊躇せず、ぜひ手にとってみてほしい。韓国の社会問題を彼女と彼氏の目線から知ることができる。 別れた彼女に4年ぶりにデモ現場で再会した彼氏は、...
「冬のソナタ」で始める韓国語 シナリオ対訳集  安岡明子訳
これは、韓国の本ではないという判断がされるかもしれませんが、私のバイブルですから。何度も見て、セリフが音としては全部耳に残っているのですが、それを文字で見ると、とても新鮮だし、韓国語の理解がすすむとと...


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