愛国歌は言葉のどおり“国を愛する歌”を意味する大韓民国の国歌で祖国に対する愛を確認する為に全国民が歌う歌です。愛国歌と言う名前で歌詞と曲調が付けられたのは朝鮮末、開化期以後からです。1896年“独立新聞”の創刊をきっかけにいくつかの愛国歌の歌詞が新聞に掲載され始めましたが、この歌をどのような曲調で歌っていたのかは明確ではありません。ただ大韓帝国が西欧式軍楽隊を組織し、1902年“大韓帝国の愛国歌”と言う名前の国歌を作って国の主要行事に使用したと言う記録は今にも残っています。
愛国歌の歌詞は外国の侵略で国が危機に処していた1907年の前後から祖国愛と忠誠心そして自主意識をかきたてる為に作ったものと思われます。作詞者についてははっきりわかっていません。歌詞に付けられた曲調は当初スコットランド民謡の「オールドラングサイン」(日本では「蛍の光」で知られている)など外国の曲が使われていました。
現在の韓国の国家として歌われている愛国歌の曲は1930年代後半安益泰(アンイッテ、1905-1965)がオーストリアのウィーンで留学していた時作曲したもので、いつしか民間で自然発生的に歌われるようになりました。1948年 8月15日、政府が樹立された時に公式国歌として採用され、一世紀近い歳月の間、悲しい時も嬉しい時も我々の民族と運命を一緒にしてきたのです。
一、東海の水が乾き、白頭山が朽ち果てても
神がお護りくださる我が国万歳 二、南山の松が鉄の兜をまとったように 風にも霜にも不変なのは我らの気性 三、秋の広い空が雲ひとつなく澄み渡り 輝く月は我らの精神、誠実な心 四、この気性とこの心で忠誠を尽くそう 苦しくても楽しくても、国を愛そう 繰り返し : 無窮花、三千里、 華麗な山河 大韓人は大韓を 永遠に保全しよう |