ショウコの微笑 저자 : チェ・ウニョン
필명 : かっちゃん 게시일 : 2021-11-26


タイトル作「ショウコの微笑」を始め、本作は他者との関わり合いの中で無傷でいられないながらに懸命に生きる人たちの物語でした。そして、読み進めていくほどに、この小説の登場人物が受ける痛みをただの個人の経験というだけに集約できないことに気がつきます。その背景には、家父長制、学歴社会、家族主義的な介護など、強固に積み上げられた構造的な社会問題が必ず存在していることがわかります。こんな社会の中で「普通に」生きるってなんなんだろうか。
 韓国のことわざで「卵を岩を打つ」と言う言葉があることを知りました。本来は無謀なことの例えですが、最近では「打つことはできなくても、汚すことはできる」というもう一つの解釈が生まれたそうです。この小説を読み終えたとき、でも私たち卵くらいは持ってる!と登場人物たち、そして私の少ない友人たちの顔、顔、顔を思い出しました。

표지 제목
黒山 金薫
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ヒョンナムオッパへ チョ・ナムジュ、チェ・ウニョン、他
7人の女性作家の韓国フェミニズム小説集です。前半の3篇は日常的な話で後半の作品はハードボイルドあり、SFありと多様な作品を楽しめました。いや~ほんとに韓国の女性作家の勢いはすごいですね。読んでいると力...
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下巻を読んで題名の「パチンコ」の意味がやっとわかりました。人種差別・貧困・各国の歴史と文化などいろいろな要素があって、その中で苦痛・悲しみ・喜びがあって、それでも生きていかなくてはならないのが人間です...
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在日コリアン四世代に渡る壮大な家族の話です。厚めの本ですが、面白くて一気読みしました。上巻では主にキム・ソンジャという女性の人生が描かれていて、時代の波に翻弄される姿に胸が痛くなります。彼女に関わる周...
三十の反撃 ソン・ウォンピョン
三十歳頃の私は何を考えていたっけと何十年か前のことを思い起こしながら読みました。やりたかったことをやるための一時的な仕事だったはずなのに、一生懸命取り組んでいるうちにいつの間にか、その思いが無くなって...


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