アボジ  著者 : キムジョンヒョン
ニックネーム : らっちゃん 掲示日 : 2022-05-29


末期がんの宣告を受けたが、家族に打ち明けることがなかなかできない父。家族への愛を言葉ではなかなか上手に表現できない父と、父を理解できない妻と娘。それは、日本の家族にもあてはまる風景で、切なさが伝わってきます。澤明監督の「生きる」を思い出したりしました。自分の余命を知ったとき、それまでの人生をどう振り返り、今後どう生きるかを考えるには、本当に強さが必要です。その時、家族が寄り添えればどんなにいいでしょう。つかこうへいさんが日本語訳の監修をしています。父親(アボジ)に深く共感したのだと思います。

表紙 タイトル
仕事の喜びと哀しみ チャン・リュジン
図書館の新刊で借りました。タイトルに惹かれて拝読しました。短編が数編入っていますが、テンポが心地よく(翻訳者さんのおかげ)、また描かれている場面がリアルに「今」なので、読みやすいです。 やはり原文で...
他人の家 ソン・ウォンピョン
こちらの掲示板で知って読んでみました。ソン作家の本は、アーモンド、三十の反撃、プリズム、と読んできたけれど、短編集は初めて読みました。 どの話にもひっそりと現代社会の闇が忍ばせてあり、フィクションと...
Lの運動靴 キム・スム
この物語のどこまでが本当で、どこまでがフィクションなのか…? 現実と夢との境目が曖昧になる感覚。 夜遅くまで働くと、意識が朦朧としてきて、 自分が起きている瞬間と眠っていた瞬間がわからなくなりま...
破果 ク・ビョンモ
ノワール小説なんて、読んだことがないに等しかったが、主人公の境遇に惹かれて手に取ってみた。36歳の医師に恋心を抱いたり、無心と名づけた犬に愛情を示したりと、境遇から人に執着してこなかった人生に変化が訪...
明るい夜 チェ・ウニョン
壮大な歴史の重なりとファミリー・ヒストリー。 またすぐ会える、でも、会えないかもしれない、という別れを何度も繰り返す。 物語の中で、別れのシーンは自分のことのように悲しくなった。自分自身の留学先や...


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