君がそばにいても 僕は君が恋しい 著者 : リュ・シファ
ニックネーム : ふゆのコリア 掲示日 : 2021-11-11


その美しい言葉のリズムから、「楽譜のない歌」と評されて若者からも大きな支持されているという詩人、リュ・シファ氏。これは、そのリュ氏の詩集。

「自然の中に生きている」という感覚を、わたしたちは大なり小なり持って過ごしている。それは、日差しの強さであり、水の冷たさであり、風の音である。人の営みは、自然の中に存在していることを疑う人はいないはずだ。

しかし、自然は自分自身の中にも息づいている、という感覚はどれほどの人が持っているだろう。わたしたちの身体の中には、幸せを運ぶ川があり、不安を知らせる霧があり、希望を感じる星があるということを、この詩集に教えてもらった。

「彼の詩の世界に浸っているあいだは、せわしない現実世界から離れて、精神的な故郷に戻れたような、すべてのしがらみを脱ぎ捨て精神的に裸になれたような、精神の大自然にどっぷりと浸かれたような、そんな気分になれたのだ」

これは本書の訳者である蓮池薫さんの解説の一部分。“精神的な故郷”という表現がとてもしっくりきて気に入った。

自分の中に韓国の風が吹いた。そんな気持ちに浸らせてくれた。

表紙 タイトル
ペイント イ・ヒヨン
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ミカンの味 チョ・ナムジュ
中学校の映画部で出会った女の子四人の高校進学ミステリー?!韓国の進学事情と済州島のミカンによせた彼女たちの青春に最後まで目が離せない。 また、日常の中で何気無く交わされるちょっとした違和感に切り込ん...
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