モンスーン 著者 : ピョン・ヘヨン
ニックネーム : こてつ 掲示日 : 2022-09-01


コマの落ちたジグソーパズルを与えられたかのような短編である。
愛児の突然死、そこにいるべき妻の姿はなかった、見え隠れする館長の後ろ姿、あえて隠されたパズルの駒にはどんな不条理が隠されているのだろうか。
近年、著者のピョンヘヨンら韓国の女性作家の作品が日本の書店に多数並ぶようになった。かつては韓国女性作家の日本での刊行書はほとんどなくパクキョンニ 朴景利「不信の時代・山河」の名前しか挙げらなかった時代とは隔世の感がある。
堰を切ったようにあまたの女性作家が輩出されている理由とその社会的な背景を知る事はかなわない。
対馬から釜山の花火が見えるという。 花火は遠く、その音までは届かない。

表紙 タイトル
唾がたまる キム・エラン
「唾がたまる」って変わった題名が目に止まり読んでみました。8話の短編集ですが考試院や屋根部屋やタルトンネなど日本ではあまり馴染みのない住居が印象的な物語たち。 それぞれの主人公たちの記憶がたどり着い...
エディ、あるいはアシュリー キム・ソンジュン
現実的なテーマをまるで童話のように仕上げていてなんとも不思議な気持ちになります。 移民、ジェンダー、暴力などテーマは多岐にわたる8編の短編集です。その中のひとつ「海馬と扁桃体」を読むとソウルの教保文...
由熙 李良枝
第100回芥川賞を受賞した在日韓国人2世の作家李良枝さんの小説です。  日本に生まれ育ち日本人として生活してきた主人公ユヒ。母国である韓国に留学しますが、理想とする母国像を強く持っていて、現実の韓国...
タワー ぺ・ミョンフン
釜山出身の作家によるSF小説です。一度絶版になったそうですが、2020年に復刊。舞台は674階建ての「ビーンスターク」。人々はこの高層マンションの中で一生を終えます。いわば社会の縮図であり国家です。低...
クソ女の美学 ソン・ミヨン
 私は日本の女だ。この本は、怒りを棄ててしまうことなく、表現しなくてはいけないということを教えてくれる。私たち女は、団結し、声を上げ、くじけずに、そしてたまに休み、抵抗し、この人生を楽しむ。韓国語を直...


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