夢を売る百貨店 本日も完売御礼でございます。 著者 : イ・ミイェ
ニックネーム : Maria 掲示日 : 2022-09-01


小さい頃に「ハリーポッター」を夢中で読んだ時以来の興奮を覚え、このファンタジーに魅了されてしまいました。こどもにも、大人にも響く物語だと思います。むしろ、大人になった今のほうが、睡眠を疎かにしがちなのでおすすめかもしれません。ミヒャエル・エンデの「モモ」を読んだ時のように、大人が忘れてしまった大事なものを思い出させてくれた気分です。タイトルの通り、舞台は人が寝ている間に訪れる「夢を売る百貨店」。常連客のまぶた計り等の特別なモノの設定のみならず、後払いの夢値を銀行に納めに行くには、朝早く行かないと混んでしまうと急ぐ店員や、複雑なシステムに苦戦する店員たちなど、現実にも起こりうるような様子が詳細に描かれていることでイメージしやすく、また「あるある」とつい頷いてしまいました。
この本を読んでいる間、実際に夢を何度か見ました。普段は見ないのに。(あるいは、忘れてしまうのに)
本国ではシリーズ2作目も出ているようで、翻訳が待ち遠しいです。

表紙 タイトル
あやうく一生懸命生きるところだった ハ ワン
私はストレスを受けやすいタイプです。ちょっとしたことで感情がマイナスに傾きやすいのですが、このタイトルを見て思わず手に取りました。K文学はタイトルが心にささりますね!筆者が、競争が激しい韓国ならではの...
ひこうき雲 キム・エラン
こちらの書評で気になって、手に取った。ずっしりと重い話が多いのだが、情緒的で、表現が美しく、時折主人公の置かれた悲しい立場から抜け出るような気分になった。私が個人的に衝撃的だったのは、「水中のゴリアテ...
モンスーン ピョン・ヘヨン
コマの落ちたジグソーパズルを与えられたかのような短編である。 愛児の突然死、そこにいるべき妻の姿はなかった、見え隠れする館長の後ろ姿、あえて隠されたパズルの駒にはどんな不条理が隠されているのだろうか...
夢を売る百貨店 本日も完売御礼でございます。 イ・ミイェ self
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ひこうき雲 キム・エラン
8篇の短編集です。韓国社会で実際に起こった出来事がモチーフになっているそうです。訳者あとがきに補足がされているので、私は先にそちらから読みました。日本にいると、とても想像がつかないような話や、こういう...


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