韓国文学を旅する60章 著者 : 波田野節子、斎藤真理子、きむふな
ニックネーム : えれくとりーちか 掲示日 : 2021-09-26


文学作品にはそれぞれ舞台がある。
それは街だけではなく川、山などの自然、建物の中など様々だ。
頭の中で自分なりに景色を想像しながら文章を読むのだが、実際にその場を訪れてみると、想像通りの景色だったり、全く違う印象だったりして、その作品がさらに印象深いものになっていく。
この本では、韓国を代表する様々な作品の舞台を49名の執筆者がそれぞれ紹介しながら作品を深く考察している。
文学好きの人、旅行好きの人どちらが読んでも満足できるでしょう。
コロナ禍で韓国になかなか行けない今、文学を通して旅行気分まで味わえる本であり、また韓国に遊びに行けるようになったら、必携したいおすすめの1冊。

表紙 タイトル
唾がたまる キム・エラン
「唾がたまる」って変わった題名が目に止まり読んでみました。8話の短編集ですが考試院や屋根部屋やタルトンネなど日本ではあまり馴染みのない住居が印象的な物語たち。 それぞれの主人公たちの記憶がたどり着い...
エディ、あるいはアシュリー キム・ソンジュン
現実的なテーマをまるで童話のように仕上げていてなんとも不思議な気持ちになります。 移民、ジェンダー、暴力などテーマは多岐にわたる8編の短編集です。その中のひとつ「海馬と扁桃体」を読むとソウルの教保文...
由熙 李良枝
第100回芥川賞を受賞した在日韓国人2世の作家李良枝さんの小説です。  日本に生まれ育ち日本人として生活してきた主人公ユヒ。母国である韓国に留学しますが、理想とする母国像を強く持っていて、現実の韓国...
タワー ぺ・ミョンフン
釜山出身の作家によるSF小説です。一度絶版になったそうですが、2020年に復刊。舞台は674階建ての「ビーンスターク」。人々はこの高層マンションの中で一生を終えます。いわば社会の縮図であり国家です。低...
クソ女の美学 ソン・ミヨン
 私は日本の女だ。この本は、怒りを棄ててしまうことなく、表現しなくてはいけないということを教えてくれる。私たち女は、団結し、声を上げ、くじけずに、そしてたまに休み、抵抗し、この人生を楽しむ。韓国語を直...


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